2011年07月21日20時04分
リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 丸山 大輔 -5
片山 晋呉 -5
ドンファン -5
キム・キョンテ -5
D・スメイル -5
6 谷口 徹 -4
矢野 東 -4
市原弘大 -4
P・シーハン -4
10 石川 遼 -3
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10位タイと上々のスタートを切った石川遼(撮影:米山聡明)
<長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 初日◇21日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,115ヤード・パー72)>
「体の中に残った感触は今年一番」。北海道にあるザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕した、国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」。全英オープンに叩きのめされて帰ってきた石川遼が、3アンダーの10位タイと好発進を見せた。その裏にあったのは“ジャンボの教え”だ。
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石川は昨年の「WGC-HSBCチャンピオンズ」からタイガー・ウッズ(米国)らのスイングにヒントを得て、ボールを体の左側に置きトップでクラブをフラットにおさめるスイング改造に着手した。すると直後の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝。さらに今季も「マスターズ」「全米オープン」とメジャーでも安定感を見せ、改造は成功に向かって進んでいたかに思われた。
しかし、今季の石川は、昨年よりボール位置が体の内側に入っていることで、フェースを閉じるために手首で合わせにいっていた。それが影響してフォローが短くなり、結果ボールが安定せず、勝負どころでのミスショットが目立つようになった。
それを見ていたジャンボの目には、今のスイングが石川にあっていないことが明らかだった。「あれだけフォローが長かったお前が、そんなにフォローが短くなっているのはおかしい」と水曜日の練習場で手取り足取りの熱血指導。「難しく考えすぎだ」といかわいい弟子に開眼のヒントを与えた。
その結果生まれたのが、この日試した新スイングだ。「バックスイングでフェースを閉じて上げて、左手リードで打つような感じ」フェースを開いて上げていたこれまでとは180度違うものだが、どちらが自分にマッチしているかは、石川自身がこの日のプレーで感じ取った様子。「勘違いを気づかせてくれた」とこのスイングに手ごたえを得ると、ラウンド中もハンドファーストにインパクトを迎える素振りを繰り返し、イメージを養った。
その新スイングの効果を最も実感したのが2番パー3だ。「左からのアゲインストで、低いフェードを打てて、しかも打つ前からイメージを出せていた。今までのゴルフ人生でああいうところに乗せられるスイングをしていなかった」午後になるにつれ強くなった風を切り裂いたボールは、狭いサイドのピン奥4メートルにオン。これを沈めて巻き返しの狼煙を上げた。
自らの意思で改造を決意したこれまでのスイングと決別して新たなゴールを見つけた石川。まだジャンボ直伝の新スイングに取り組みだして1日あまりだが、もう迷いは無い。「これが僕のゴルフのスイングなんだなと、こう、来るものがあった。過去にとらわれずに新しいものを作っていきたい」日本の第一人者が示した道に乗って、新たな進化を見せていく。
【初日の順位】
1位T:丸山 大輔(-5)
1位T:片山 晋呉(-5)
1位T:ドンファン(-5)
1位T:金庚泰(キム・キョンテ)(-5)
1位T:デービッド・スメイル(-5)
6位T:谷口徹(-4)
6位T:矢野東(-4)
6位T:市原弘大(-4)
6位T:ポール・シーハン(-4)
10位T:石川遼(-3)
10位T:崎山武志(-3)
10位T:スティーブン・コンラン(-3)
10位T:朴星俊(-3)
52位T:池田勇太(+1)
52位T:藤田寛之(+1)
52位T:松山英樹(+1)他20名
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